この前、攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXを1巻から5巻までまとめて読んだ。
笑い男編の一歩手前まで、この言葉で伝わる人には伝わると思う。
人間に機械を組み込み、能力を向上させることが普通となった未来社会を描いている。
映画で言えば、マトリックスのモデルになっているだろう。
人間に機械を組み込むことを義体化という。
この義体化を施すことで車並みのスピードで走れたり、視力や反応速度が向上したり、ネットワークに頭脳から直接侵入できたりとできることがものすごく増える。
まるで人間+スマホ+自動車みたいな感じだ。
これらスーパーアンドロイドの時代は2030年が舞台になっている。
つまり今から5年後だ。
直近3年でやっと人工知能が日の目を浴び、自動運転の実験も始まったところだ。
攻殻機動隊の実現には少なくとも30年はかかりそうだ。
ネットワークの情報処理や人工知能の補助は10年あれば攻殻機動隊レベルになる。
しかし義体化の技術は10年、20年では足りないだろう。
技術は進化しても人の肉体は変わらないことが要因だ。
技術を人の身体に合わせられても、人の身体を技術に合わせることは難しい。
一方通行の中、技術を進化させていく必要がある。
また攻殻機動隊では脳を外し、別の身体を取り替えることができるが、これは何年先になるか分からない。
不老不死を再現できそうだが、新たな人権問題を提起しそうだ。
技術は漫画に迫るレベルで進化を続けている。
技術が技術を進化させ、指数関数状に発達を続けている。
その一方で人の身体は古来からあまり変化していない。
脳の技術理解が追いつかなくなるよりも、
肉体が技術進化に取り残される時がいずれ来るのかもしれない。
余談ではあるがSAOも2022年が舞台であるように、漫画と現実の答え合わせが始まっている。
私が生きているうちにできる最後の答え合わせはドラえもんの実装だろうか。