脳内で少し引っかかることほど、エネルギーを無駄に消費するものはない。
例えるなら、犬を飼っている家庭で机の上に大事な書類を置きっぱなしにして外出したときだ。
犬が机の上に上がる可能性はゼロではない。
しかし登られると書類が無惨になっているかもしれない。
こういった些細な不安は思考回路をじわじわ侵略している。
侵略されている分の時間、別のことを考えるのに使えたと思うとかなり機会を損失している。
小さな話だが馬鹿にできない。
小さな不安を抹殺する方法として、不安を紙に書くことだ。
不安に突いて考えていると、同じところを堂々巡りしている。
進歩することもあるが、同じことを考えて何か自己暗示している状態になる。
堂々巡りする要因として、自分が何を考えているか。
このことを絶えず振り返ることが多いからであろう。
また脳内では知っている知識同士を結びつけるのは上手だが、新しいものは作り出せない。
考えに深くハマってしまうと特に沼だ。
紙に書くことで自分の考えや状況を客観的に整理できる。
振り返るという作業に思考を使わなくて済むのだ。
解決しなくても自分の状況が正確に把握できるだけで不安は解消される。
紙に書く。
メモる。
デジタルな時代にアナログの行動は効果的だ。